「晴れ」と聞くと感覚的に “sunny” が思い浮かぶ人が多いかと思います。
もちろん昼間の「晴れ」であれば全く問題のない使い方なのですが、日が暮れて夜になったときに「夜晴れ」をそのまま、“sunny night” “sunny evening” としてしまっては間違いになります。
ではどういう単語を使うの?という話になりますが、こういった場合は、sunny の代わりに”clear” という単語が使われます。
「夜晴れ」 = clear night
It’s very cloudy, but I heard it’s clearly tonight.
分厚い雲だが、今夜は晴れるらしい
夜晴れと言いたいときには、”clear night” と表現します。
clear の意味は皆さんご存知のとおり、「明らか」「鮮明」といったものが代表的なものになりますが、英英辞書などをチェックしてみると
clear … without cloud or mist (雲や霧がない)
といった説明がなされていることからも、「一点の曇りのない」「何もない」「濁りのない」「透き通っている」といったニュアンスが含まれていることが推察できます。
clear にそういった意味があることがわかると、clear night という表現もしっくりくると思います。
他に似たようなニュアンスで clear が使われている場面としては、例えばメジャーリーグで乱闘が起こったときに使われる「benches clear」「bech clearging」でしょうか。
メジャー通なら皆が知っているであろうこの表現は、直訳すると「ベンチに何もなくなった」になりますが、「ベンチに何もなくなった」=「みんな乱闘に参加している」というような解釈されることによって、乱闘を表す表現として定着しています。
どうして “sunny night” はダメなの?
ではどうして sunny night ではダメなのかについて解説していきます。
そもそも sunny という単語は「sun + y」の2つが組み合わさったもので、
ご存知のとおり、sun = 太陽 ですので sunny は太陽が出ている様子を表します。
つまり、昼間は太陽が出ているので sunny がふさわしい“晴れ”を表す表現になりますが、逆に夜になると、太陽が出ているはずがありませんので、日本語的には「夜晴れてる」という表現だとしても、”sunny night” という表現はありえないということになります。
「clear night」に関連する英語表現
- clear night sky 「澄んだ夜空」
- clear starlight night 「星影さやかな夜」
- clear starry night 「星影さやかな夜」
他にも「良い天気」を表す単語 ”lovely” “beautiful”
実は他にも天気を形容する単語がありますので、それを紹介して終わりとしたいと思います。
“lovely” と “beautiful”。
イギリス英語でよく登場する lovely ですが、「素晴らしい」「美しい」といったニュアンスで使われることがあります。
例えば、サッカーイングランドプレミアリーグの中継で現地音声で聴いていると、実況者が ”Lovely touch !” と言ったりします。
それは「素晴らしいタッチだ!」「美しいタッチ!」という意味で使われています。
- lovely night / beautiful night 「美しい夜」「キレイな夜」「素晴らしい夜」
- lovely day / beautiful day 「美しい日」「キレイな日」「素晴らしい日」
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