「できる」の英語表現 can以外の言い換えや使い分けの種類は?

can 以外の「できる」の使い分け 語彙力

「できる」を表す英語 ~ can = be able to ~

「できる」にはさまざまな種類の”できる”がある。

「できる」を表す英語として、まず始めに思い浮かぶのは、”can” だと思います。

She can play piano.
彼女はピアノができる(弾ける)。

あるいは、”be able to” が思い浮かんだという方も少なくないでしょう。

She is able to play piano.
彼女はピアノができる(弾ける)。

この2つの単語 can と be able to には完全な互換性があるので、どちらを使っても全く問題ありません。

「できる」にも色々な種類がある ~言い換え・使い分け~

available や capable も同じ「できる」という意味だが、ニュアンスが異なる点に注意。

ただ、英語でいうところの「できる」という表現は、これだけでは終わりません。

実は一言で ”できる” と言っても色々な種類の “できる” があり、特に次の2つの単語の使い分けが重要になります。

  • available
  • capable

どちらも日本語訳では “できる” と訳されることが多い英単語ですが、先に挙げた can や be able to と全く同じ意味で使えるかというとそうでもありません。

使い方によっては正しくニュアンスが伝わらない可能性もあるので、使い分けをしっかり覚えておきましょう。

available

まずは available です。

available の基本的な意味は、「使用することができる・利用することができる」という意味になります。

This lounge is only available to VIP.
このラウンジはVIPだけが利用できる。

Our hotel is fully booked tonight so there is no room available.
当ホテルは今夜満室のため、ご案内できるお部屋がありません。

こちらの例文で使われている available は、can や be able to と比較して、やや意味やニュアンスが違うのがお分かりいただけると思います。

can や be able to は「することができる」という意味に対して、先ほど触れたとおり、available は「使用することができる」「利用することができる」というニュアンスになります。

先ほどの「ピアノができる」という例文に available を当てはめてみると、

She is available to play piano.
(誰も使っていない・他の人はどこかにいるので)彼女はピアノを利用できる。

というような具合に、ピアノを弾ける能力があるかどうかよりも、ピアノの席が空いていて、弾いてる人も誰もいないからピアノを使うことができますよ、と表現しています。この場合、上手にピアノを弾けるかどうかなどは関係ありません。

ちなみに、available は人を主語にすることもできる単語です。

Are you available tonight?
今日の夜空いてますか?

直訳すると、「今日の夜あなたを利用できますか?」となりますが、基本的には「今日の夜空いてる?」というニュアンスで使われる表現になります。

capable

もう一つの単語、capable についてです。

capable は、can や be able to とかなり近い表現になります。

capable と同じ語源である “capacity” は「収容能力・キャパシティ」といった意味の単語で知られていることから、capable も「能力的なキャパシティのある・ポテンシャルがある」といったニュアンスが推察できます。

This battery is capable of working for 100hours.
このバッテリーは100時間持ちます。

This GPU is capable of running 4K video in 120hz.
このGPUは120ヘルツで4Kを映すことができます。

「このバッテリーにはこんな能力がある」「このGPUにこんな能力がある」があるといった具合に、その物が持っている能力やキャパシティ、ポテンシャルを表していることがわかります。

ちなみに capable は例文のように、電子機器やパソコン製品によく使われる単語です。

こちらも例のようにピアノの例文に当てはめてみます。

She is capable of playing piano.
彼女はピアノができる(ポテンシャルがある)。

capable は、ポテンシャルを含めて潜在的にできる能力、または能力的なキャパシティを指し示すことから、can や be able to とはちょっと違うニュアンスであることが確認できます。

日本語訳的には can ・ be able to ・ available ・ capable 全て、「できる」と訳されてしまう単語になりますが、微妙にニュアンスが違うということだけでも押さえておくと、特にスピーキング能力が試されるときに役立つかもしれません。

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